メダカの卵は何日で孵化する?水温別の目安と遅いときの確認点

メダカの卵は何日で孵化する?水温別の目安と遅いときの確認点

メダカの卵を見つけると、毎日「そろそろ生まれるかな」と気になりますよね。孵化までの目安は、水温25℃で約10日、20℃なら12〜13日です。ただし、これは予定日をぴったり決める数字ではありません。水温によって日数が変わるため、10日を過ぎただけで失敗と考えなくて大丈夫です。

待つ間は、経過日数と一緒に、卵の中に目や体が見えてきたか、白く濁っていないかを見ていきましょう。この記事では、まず孵化日数の見通しを立て、その後に遅いときの確認点と、生まれた稚魚を迎える準備を整理します。

この記事のポイント
  • 25℃で約10日、20℃で12〜13日の孵化目安
  • 産卵日と平均水温から考える積算温度
  • 日数と合わせて見る目・体の動き・白い濁り
  • 孵化前の隔離と生まれた後の給餌準備
目次

メダカの卵は何日で孵化する?水温と成長の目安

25℃なら約10日、20℃なら12〜13日が目安

25℃なら約10日、20℃なら12〜13日が目安

まずは、卵を入れている容器の水温と日数を組み合わせて考えます。ジェックスは25℃で約10日、20℃で12〜13日から孵化が始まると案内しています。キョーリンの飼育ガイドでは孵化日数を9〜14日間とし、水温が高いほど早く生まれると説明しています。

卵を管理している水温孵化までの目安見るときのポイント
25℃約10日10日ちょうどに必ず孵化するわけではない
20℃12〜13日25℃の目安より長くかかる
水温が日によって変わる固定の日数では見込みにくい日々の平均水温を使って考える

一方、カミハタの繁殖案内には、25℃程度で1週間ほどから孵化が始まるという説明もあります。したがって、25℃の卵を「10日目まで生まれない」と考えて準備を後回しにするのも避けたいところ。日数は見通しを立てる目安として使い、隔離する容器などは孵化前に整えておきましょう。

積算温度250を使って孵化日数を考える

孵化日数の説明によく出てくる「積算温度」は、水温と経過日数を合わせて考える指標です。メダカでは約250が目安と言われています。一定の水温なら「水温×日数」で表せるため、日数を求めるときは「250÷水温」という計算になります。250℃のお湯にするという意味ではありません。

水温が一定だと仮定した計算例

  • 25℃が続く場合:250÷25=10日
  • 20℃が続く場合:250÷20=12.5日、約12〜13日

どちらも孵化時期を見積もる計算で、すべての卵の孵化を保証するものではありません。

屋外などで水温が変わる場合は、昼間に一度測った水温だけで計算すると、実際の経過とずれることがあります。飼育解説の「ひめだか」は、その日の平均水温を使い、毎日の値を足していく方法を紹介しています。朝・昼・晩の測定値から平均を取る方法は、その見積もりの一例です。

積算温度は、寒い日が続けば孵化まで長くかかることを理解するのに役立ちます。ただ、計算結果だけで卵の生死までは分かりません。「あと何日か」の見込みと、「中のメダカが育っているか」の観察は、分けて考えるのが基本です。

日数は産卵から数え、見つけた日と区別する

日数は産卵から数え、見つけた日と区別する

孵化までの日数を考える出発点は、卵が産まれたときです。カミハタの説明では、メスが卵を体外に出す際にオスが精子をかけて受精し、その後にメスが水草などへ卵を付けます。卵を別容器へ移した日から発育が始まるわけではありません。

そのため、水草に付いていた卵を今日初めて見つけた場合、「今日産まれた卵」とは限りません。産卵を確認できた日と、採った日・見つけた日は、区別して記録しておくとよいでしょう。産卵日が分からない卵は、残り日数を正確に決めず、目や体の見え方も手がかりにします。

採卵日を分けて管理する考え方は、ジェックスの産卵床の開発記事でも紹介されています。別の日に採った卵を見分けられるようにしておけば、先に生まれた卵と、まだ発育途中の卵を一律の日数で比べずに済みます。孵化後の餌の時期を考えるときにも、次は「生まれた日」を記録しておきましょう。

目や体の動きは成長の手がかりになる

卵を見守るときは、日数だけでなく、中の姿が変化しているかを見ます。神戸の教育資料に掲載された観察例では、頭と尾の区別がつくようになり、心臓の動き、目の色づき、尾を動かす様子などが順に記録されています。こうした変化は、卵の中で体づくりが進んでいる手がかりです。

観察するところ記録されている変化
目色づいてはっきりし、中央に透明な部分が見えるようになる
体頭と尾が区別でき、後には体表の色素も見える
動き尾を動かす、卵の中で体を動かす様子が見られる
心臓・血液拡大した観察で、心臓の拍動や血液の流れが見られる

ただし、この記録はデジタルカメラと双眼実体顕微鏡を使った観察例です。すべてが肉眼で同じように見えるわけではありません。また、目が見えた日から何日後に必ず孵化する、というカウントダウンにも使えません。

記録には見かけ上の変化がはっきりしない日もあり、前日と似て見えることだけで発育停止と決めないようにします。

メダカの卵は何日で孵化する?孵化しないときの確認と管理

10日・2週間を過ぎたら水温と卵の状態を見る

「10日たったのに生まれない」という場合、まず25℃前後で管理していたのかを振り返りましょう。20℃なら12〜13日が目安です。また、神戸の教育資料の観察例では、10月の寒い時期に孵化まで17日かかったと説明されています。2週間を過ぎたことだけを理由に、すべての卵を諦める必要はありません。

  1. 産卵日が分かっているか、発見日から数えていないかを確認する
  2. 今の水温だけでなく、それまで寒い日が続いていなかったかを振り返る
  3. 卵の中の目・体・動きと、卵の白い濁りを分けて見る

17日の例も「17日までは必ず大丈夫」という期限ではありません。ジェックスは、日陰などで孵化まで長くかかりすぎると、有精卵でもだめになることがあると説明しています。長く待てば必ず生まれるとも言い切れないため、日付だけを延ばすのではなく、水温と卵の変化を一緒に見てください。

白く濁った卵は、発育中の卵と分けて対処する

白く濁った卵は、発育中の卵と分けて対処する

白く濁った卵がある場合は、孵化が遅いだけなのかという疑問とは分けて考えます。静岡県総合教育センター「あすなろ学習室」は、白く濁っている卵を死んだ卵として説明し、そこに生えたカビが元気な卵にも影響する場合があるとしています。

死んだと判断できる卵は取り除き、残った卵へのカビの広がりを防ぐことが大切です。同センターは卵を一つずつ分けて死卵を除くよう案内し、宇都宮大学の研究室が紹介するシャーレでの管理でも、毎日死んだ卵を取り除く必要があるとしています。

ここで区別したいのは、卵の白い濁りと、中にできつつある体です。神戸の観察資料には、発育初期の体が薄く白く見える記録もあります。卵の一部が白っぽく見えたというだけで決めず、卵の透明感が失われているのか、中の体が見えているのかをよく見ましょう。目や体の変化と合わせて判断することが必要です。

カビ対策として、カルキを抜かない水道水や薬品を使う情報を見かけることもあります。ただ、ジェックスは塩素を中和しない水道水の稚魚への影響や、薬品の水草への影響に触れています。孵化後も同じ容器で育てるつもりなら、卵の段階だけの管理方法を、そのまま稚魚にも使えると考えないことが大切です。

孵化前に親から隔離し、水と置き場所を整える

孵化を待つ間に済ませたいのが、親メダカとの隔離です。親は卵や生まれた稚魚を食べてしまうことがあります。カミハタは、産卵床に卵が付いたのを確認したら、産卵床ごと別の容器へ移す方法を案内しています。卵が付いた場所ごと移せるなら、孵化を待ってから稚魚を探す必要がありません。

別の方法として、宇都宮大学の研究室は、産卵している水槽から親を移すやり方も紹介しています。ただし、親をすくい残すと稚魚が食べられてしまうと注意しています。卵を移す場合も親を移す場合も、確認したい点は同じで、卵と孵化直後の稚魚に親が接触できない状態を作ることです。

孵化直後の移動に備えるなら、移動先の水にも気を配ります。ジェックスは、稚魚の容器へ元の飼育水や砂利を移すこと、移動先を元の飼育水と同じ温度にして水合わせすることを案内しています。稚魚を移す際は、レンゲやお玉などで水ごと移動させる方法も挙げています。

生まれた姿を見つけてから慌てるより、先に受け入れ先を整えておきましょう。

置き場所は、暗く涼しい場所へ移せば安心というわけではありません。卵では水温が低いと孵化まで長くかかります。一方で、孵化後の屋外飼育について、ジェックスは夏の日中に水温を見て、日除けなどで調整するよう注意しています。

孵化を急ぐことだけを目的に日当たりを強くするのではなく、容器の実際の水温を見ながら管理します。

孵化したら隔離を続け、餌はお腹の栄養が減る頃から

孵化したら隔離を続け、餌はお腹の栄養が減る頃から

生まれた直後に、すぐ親と同じ餌をたくさん与える必要はありません。稚魚はお腹に「ヨークサック」と呼ばれる栄養の袋を持っています。ジェックスは最初の3日ほどをその栄養で過ごし、袋がなくなる3日目あたりから餌を与えると説明しています。小さな口で食べられる、粒の細かいパウダー状の餌が案内されています。

給餌開始の案内には幅があり、キョーリンの3Lプラケースでの育成方法では孵化後3〜4日、カミハタではお腹の栄養で過ごす期間を1〜2日として、餌を食べるようになったら細かい飼料などを与えています。日数だけで機械的に決めるのではなく、生まれた日とお腹の袋、餌を食べる様子を見ながら始めましょう。

食べ始めた後は、一度に大量に入れるより少量ずつ。キョーリンは容量3Lのプラケースで約20匹までを目安とする育成例で、1回の量を少なくして1日3〜5回与え、給餌5分後に食べ残しやゴミをスポイトで取り除く方法を紹介しています。

この匹数や手入れは3Lの容器を前提とした案内で、どんな小容器にも同じ数を入れてよいという意味ではありません。

孵化したからといって、すぐ親の水槽に戻すのも避けましょう。ジェックスは、最低でも1cm以上に育ち、頭がよく発達して逆三角形になっていることを確認してから戻す目安を示しています。小さいうちは親に食べられるおそれがあるため、卵のときに始めた隔離を、そのまま稚魚の育成につなげてください。

メダカの卵は何日で孵化する?日数と管理のまとめ

この記事のまとめです。

  • 孵化の目安は水温25℃で約10日、20℃で12〜13日です。
  • 積算温度は約250が目安と言われ、一定水温なら250÷水温で日数を見積もれます。
  • 水温が変わる環境では、その日の平均水温を使って経過を考えます。
  • 日数の出発点は産卵時で、卵を発見した日や別容器へ移した日とは限りません。
  • 目や体の形、動きは発育の手がかりですが、肉眼で見える範囲や変化の速さには限りがあります。
  • 寒い時期に17日かかった観察例もあり、2週間を過ぎた日数だけでは失敗と判断できません。
  • 死んだと判断できる白濁卵は取り除き、発育中の卵へカビが広がるのを防ぎます。
  • 親が卵や稚魚を食べることがあるため、孵化前から隔離先を用意します。
  • 餌の開始時期には案内の幅があり、孵化後の日数とお腹の栄養の袋、食べる様子を合わせて見ます。
  • 親の水槽へ戻す目安は、ジェックスでは最低1cm以上かつ頭が十分に発達した状態です。
参考にした情報
よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

目次